GmbH という言葉の意味

ドイツの会社では社名の終わりに GmbH がつくものが大多数です。ゲーエムベーハーと呼びます。何の略かと言うと長くなりますが、Gesellschaft mit beschränkter Haftung でして、責任 (Haftung) が限られた (beschränkt) 組織 (Gesellschaft) になります。mit は英語で言うと with ですから、英訳すると Company with limited liability でして、つまり有限会社です。

有限会社の特徴は別の記事でも説明していますが、ドイツの社会では最も利便性と信用力のバランスのとれた会社形態であるとして多用されています。
(ご参考記事「ドイツ有限会社の特徴7点」

事実、日本では有限会社と株式会社の数はほぼ同じぐらいですが、ドイツではなんと株式会社の数の70倍もの有限会社が存在します。
(ご参考記事「有限会社の多いドイツ」

上場や頻繁な株式の譲渡、株式を使ったM&Aなどを想定しない限りは、株式会社化する必要はないというのが、ドイツの制度と気質を背景とした上での、一般的な経済社会の通念です。したがって、中には意外な有名企業が GmbH のままであることも稀にあります。
(ご参考記事「こんな大企業も有限会社」

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