駐在員事務所の名づけ方

駐在員事務所など、現地法人4形態

ドイツでの現地法人の形態には、主として以下の4種類があります。
(まとめ「ドイツ現法4つの会社形態」

有限会社 GmbH 
独立支社 Zweigniederlassung
非独立支社 Unselbstständige Niederlassung (Betriebsstätte)
駐在員事務所 Repräsentanz 

そのうち、有限会社は法人格を持ち、自らの名義と責任で事業を行います。一方、独立支社、非独立支社、駐在員事務所は、あくまで本社の名義と責任で事業を行います。

独立支社、非独立支社、駐在員事務所はどう名乗るべきか

さて、本稿のテーマである名称ですが、これら3形態は親会社の名代で、親会社の名前をそのまま使います。しかし、従業員1万人の親会社の名前を、従業員5名のドイツ駐在員事務所が名乗るようなことは、対外的にも社内的にも、不都合・不自然なことも多いかと思われます。(例: Nippon Motors Co., Ltd.)

しかし幸い、以下のように支社ないしは駐在員事務所であることを付して名乗ることも可能になっていまして、それが一般的になっています。具体例はそれぞれ以下のようになります。

独立支社の場合: Nippon Motors Co., Ltd. Zweigniederlassung Düsseldorf 

非独立支社の場合: Nippon Motors Co., Ltd. Zweigstelle Düsseldorf 

駐在員事務所の場合: Nippon Motors Co., Ltd. Repräsentanz Düsseldorf 

このうち駐在員事務所については、特に法律の定めのない存在で明確なガイドラインがあるわけではありませんが、駐在員事務所は売上のあがる営業活動ができませんので、特に親会社との区別は重要です。そこで実務上、上述の通りドイツ語で駐在員事務所(代表事務所)を表す Repräsentanz や、英語で Dusseldorf representative office といったように付記するケースが多くなっています。

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